
ねじれ歩行とは?外反母趾の原因を根本から改善
この記事の監修
整足院
外反母趾の原因の一つに「ねじれ歩き」があります。ねじれ歩きは、足が正しい位置で地面に接地せず、ねじれた状態で歩行することによって生じる負担が外反母趾の進行を助長するというものです。一見すると気付きにくいものですが、長期間にわたって続けることで足に悪影響を及ぼし、様々な症状を引き起こします。本記事では、外反母趾の原因である「ねじれ歩行」について解説します。
1. 外反母趾とは?
外反母趾は、足の親指が内側に曲がり、小指側に向かって傾斜する状態を指します。この変形は、親指の付け根にある関節(第一中足趾関節)が突出し、痛みや腫れを引き起こすことが特徴です。外反母趾は女性に多く見られ、特に中年以降の女性に発症することが多いです。この症状は、遺伝的要因や靴の選び方、歩行の仕方などが関係しているとされています。

一般的な症状
外反母趾の主な症状は、親指の付け根の関節が腫れ、痛みが生じることです。痛みは歩行時や長時間の立ち仕事の際に特に強くなり、靴を履くことが困難になることもあります。また、親指が内側に曲がることで、隣接する指との摩擦が生じ、タコや胼胝(べんち:硬い皮膚)が形成されることがあります。さらに、変形が進行すると、足全体のバランスが崩れ、他の関節にも負担がかかり、膝や腰の痛みを引き起こすこともあります。
2. ねじれ歩行とは何か?
ねじれ歩行とは、足が地面に接地した際に、足の内側や外側に過度にねじれる歩行のことを指します。この歩行の仕方は、足の正常な動きとは異なり、足の特定の部分に過剰な負荷をかけることになります。ねじれ歩行は、外反母趾があることにより無意識のうちに行われることが多く、長期間続けることで足の構造に影響を与え、足首や膝関節、股関節等への負担や、関節の変形を招いてしまいます。
ねじれ歩行の発生原因
ねじれ歩行が発生する原因は主に、足・足指の機能が不十分でまっすぐ蹴り出せていないことにより起こります。他には遺伝的な要因です。足の骨の構造や筋肉の付き方が遺伝的に異なり、ねじれやすい足を持つ人がいます。加えて、靴の選び方や履き方です。特に、かかとの高い靴や先の細い靴は、足に不自然な力を加え、ねじれ歩行を引き起こすことがあります。また、運動不足や筋力の低下も原因となり得ます。筋力が弱いと、足を正しい位置に保つことが難しくなり、ねじれ歩行が発生しやすくなります。
正常な歩行との違い
正常な歩行では、足はまっすぐに前方へ進み、足の裏全体が均等に地面に接地します。しかし、外反母趾等があると、ねじれ歩行となり、足の内側や外側が過度にねじれ、特定の部分に過剰な負荷がかかります。この違いは、足の骨や関節、筋肉にストレスを与え、長期間続けることで足首や膝関節、股関節等への負担や、関節の変形を引き起こす可能性があります。また、ねじれ歩きは、歩行の際のバランスを崩し、転倒のリスクを高めることもあります。
3. ねじれ歩行が外反母趾に与える影響
足の構造と負荷の関係
足は非常に複雑な構造を持ち、多くの骨、関節、筋肉、靭帯から成り立っています。これらが正常に機能することで、歩行や立位が可能となります。しかし、ねじれ歩行によって足に不自然な負荷がかかると、これらの構造にストレスが生じます。特に、親指の付け根にある第一中足趾関節に過度な負荷がかかることで、関節が外側に押し出され、外反母趾が発生します。このような負荷の積み重ねが、外反母趾の進行を加速させます。
長期間のねじれ歩行の影響
長期間にわたるねじれ歩行は、足の構造に慢性的なストレスを与え、外反母趾の進行を助長します。初期段階では、親指の付け根に軽い痛みや腫れが生じる程度ですが、放置すると症状は悪化します。関節の変形が進行すると、痛みは増し、歩行が困難になることもあります。また、足の変形により、他の足の関節や筋肉にも影響が及び、全身のバランスが崩れることもあります。このため、早期にねじれ歩行を改善することが重要です。
外反母趾の進行メカニズム
外反母趾の進行は、ねじれ歩行によって親指の付け根に過剰な負荷がかかることで引き起こされます。この負荷が継続することで、関節が外側に押し出され、親指が内側に曲がります。初期段階では、関節の周りに炎症が生じ、痛みや腫れが発生します。進行すると、関節の変形が固定化し、痛みが慢性化します。さらに、変形が進むことで、他の足の指にも影響が及び、複数の指が重なるように曲がることもあります。これにより、歩行が一層困難になり、日常生活に大きな支障をきたします。
4. ねじれ歩行の原因とリスク要因
遺伝的要因
ねじれ歩行の原因の一つとして、遺伝的な要因が挙げられます。足の骨の形状や関節の柔軟性、筋肉の付き方などは遺伝によって影響を受けることが多いです。特に、親や兄弟に外反母趾を持つ人がいる場合、ねじれ歩行や外反母趾が発生するリスクが高まるとされています。このため、家族に外反母趾の患者がいる場合は、自身の足の状態にも注意を払うことが重要です。
環境的要因
環境的な要因もねじれ歩行の原因となります。特に、日常的に履く靴の選び方は非常に重要です。かかとの高い靴や先の細い靴は、足に不自然な力を加え、ねじれ歩行を引き起こす可能性があります。また、硬い地面での長時間の歩行や、サイズが適切でない靴を履くことも、足に負担をかけます。さらに、仕事やスポーツなどで特定の動作を繰り返すことも、ねじれ歩行の原因となることがあります。
その他のリスク要因
その他のリスク要因としては、運動不足や筋力の低下が挙げられます。足の筋肉や靭帯が弱いと、足を正しい位置に保つことが難しくなり、ねじれ歩行が発生しやすくなります。また、過体重も足に過剰な負荷をかけ、ねじれ歩行を助長する要因となります。これらのリスク要因を理解し、適切な対策を講じることで、ねじれ歩行や外反母趾の発生を予防することができます。
5. ねじれ歩行を改善する方法
正しい歩行の練習
ねじれ歩行を改善するためには、正しい歩行の練習が必要です。まず、足をまっすぐ前方に向け、地面に足裏全体を均等に接地させることを意識します。また、足の親指と小指に均等に体重をかけることで、足全体のバランスを保ちます。これらのポイントを意識しながら歩行練習を行うことで、ねじれ歩行の癖を修正することが可能です。
適切な靴の選び方
ねじれ歩行を改善するためには、適切な靴の選び方も重要です。まず、足にフィットする靴を選び、かかとが安定するものを選びましょう。また、先の広い靴を選ぶことで、足の指が自然な形で広がることができます。クッション性の高いインソールを併用することで、足にかかる負担を軽減することができます。適切な靴を選ぶことで、ねじれ歩行を防ぎ、外反母趾の進行を抑えることができます。
ストレッチ・エクササイズの役割
ストレッチやエクササイズは、ねじれ歩行を改善するための効果的な方法の一つです。足の筋肉や関節の状態を評価し、個々の患者に適したエクササイズを行うことが理想的です。これにより、足の筋力を強化し、正しい歩行をサポートします。また、ストレッチやマッサージによって足の柔軟性を高め、ねじれ歩行による負担を軽減することができます。定期的なストレッチやエクササイズを行うことで、ねじれ歩きを矯正し、外反母趾の進行を防ぐことができます。
6. 予防のためのライフスタイルの改善
日常生活での注意点
日常生活において、ねじれ歩行や外反母趾を予防するための注意点を意識することが重要です。まず、長時間同じ姿勢で立ち続けることを避け、定期的に足を動かすように心がけましょう。また、足に負担をかけないよう、適度な休息を取ることも大切です。さらに、歩行時には足全体に均等に体重をかけるよう意識し、ねじれ歩行を防ぐようにしましょう。
運動習慣の見直し
運動習慣を見直すことで、ねじれ歩行や外反母趾の予防に役立ちます。足の筋力を強化するための運動を取り入れることが効果的です。例えば、足の指を使ったグリップ運動や、かかと上げ運動などが挙げられます。また、ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動も、足の筋力を維持するために有効です。定期的な運動を続けることで、足の健康を保ち、ねじれ歩きを防ぐことができます。
栄養管理と健康維持
栄養管理と健康維持も、ねじれ歩行や外反母趾の予防には欠かせません。バランスの取れた食事を心がけ、特にカルシウムやビタミンDを豊富に摂取することで、骨の健康を維持することが重要です。また、適切な体重を維持することも、足にかかる負担を軽減するために重要です。過体重は足に過剰な負荷をかけ、ねじれ歩行や外反母趾のリスクを高めるため、適正な体重を保つようにしましょう。
当院の取り組み
当院では、「整足テーピング」でアーチを補正し、足指を補正することで、本来足がもっているクッション機能を蘇らせ、また過剰なねじれも補正します。また「整足テーピング」によって足が本来の機能を取り戻し、再発しない健康な足へと導かれていきます。施術の順序としては、最優先に痛みを解消し、機能的な改善を目指し、予防へとつなげます。
整足院
整足院は、外反母趾・足の痛み専門の施術所となります。特許「整足テーピング」により施術を行っていきます。手術ではない保存療法として、①痛みの解消、②機能改善、③変形予防・悪化予防を目指して参ります。全国各地に展開しておりますので、お近くの店舗にご相談ください。足に関するお悩みや痛みを改善することはもちろん、本来の健康な足を取り戻し、笑顔になるお手伝いをいたします。